2016年09月05日
VFC MP5A5 電動ガン Axisチューン
ORGA 電動ガンカスタムに関して
ORGAでは電動ガン、ガスブロ、トレポンなど日々カスタム作業に従事しています。
簡単ではありますが、カスタムについてのページを作成しておりますので、ご覧ください。
本日はVFC製MP5A5のAxisチューンのご紹介です。
定番のMP5ですが、この銃の特徴は3点バーストが可能となっている所です。それでは作業開始です。
ストックを外す為に固定ピンを抜きます。
アッパーとロアを固定しているピンを抜いて、ロアを後方にスライドさせます。
これでロア部分が外せます。簡単に外せるのでメンテナンスはしやすいですね。
グリップエンドのネジを外しモーターを取り出します。
グリップ奥にあるメカボを固定しているネジを外します。
メカボ後部の固定ネジを外します。
ステーとロアを固定しているネジも外しステーを外します。
これでメカボが取り出せます。
メカボはVer.2でもVer.3でもない専用の形状です。セレクタープレートも専用設計となっています。
このプレートでセィフティーを掛けた時にトリガーが引けない様にしてあります。
メカボを開けて内部のチューンを開始します。
内部のパーツを外しパーツクリーナーで洗浄します。
赤丸部分が3点バーストの機構です。
東京マルイの89式と酷似してます。
3点バースト機構の専用セクターギアです。
カムの形状が通常のセクターギアとは異なります。
ギア類は洗浄し破損等がないか確認し純正品を使用します。
軸受けはORGA SUS軸受け8mmを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
詳しい組込み方のコツはこちらよりご覧ください。
続いてシム調整を行います。
VFC製のギアはスパーとセクターがシムフリーのスプリングテンションとなっておりますがスプリングレートが上がりますとギアに負担が掛かりシムフリーですと暴れるのでスプリングを外し通常のシム調整が出来る様に致しました。
スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。
オーナー様のご希望によりテフロン配線に交換をします。
シリンダーはボアアップのMagnsuシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。Magnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
詳細な組込み方法はこちらよりご覧ください。
ピストンも耐久性向上の為にJA製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。
GUARDER Ver.2 タペットプレート に変更します。
この部分が干渉するので削って平らにします。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。
メカボを閉じます。
最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターとスイッチ接点保護を手軽に可能にしたSBDの組込みを行います。
メカボやモーターを組込みんでテストドライブを行います。
セイフティー・セミ・3点バースト・フルと全ての駆動をチェックしながらモーター位置の調整も行います。
これでロア周りのチューンは終了です。
続いてフロント周りのチューンです。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOP部を取り出します。インナーバレルはAxisチューンと相性の良いMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ます。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
このチャンバーは窓穴が小さい為、窓穴に合わせDIMENSION HOPの長さ方向をカットしました。
これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
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