ORGA AIRSOFT TAKAです。
本日はG&P製XM177のハイレスポンスメカボックスを使ったMagnusチューンのご紹介です。
実銃としてのXM177はコルト社が開発したアサルトライフルで1966年にアメリカ陸軍に配備されました。
それでは作業を始めます。
フレームロックピン(F)を外しアッパーとロアを分解します。
ロアレシーバーからのメカボックスの取り出し方は通常のM4系と同じですので今回は省略させて頂きます。
マイクロスイッチの採用によりトリガーレスポンスが向上し、耐久性もありコストパフォーマンスも良い優れモノのメカボックスです。
このメカボックスは軸受けを入れる穴が少し小さい場合があります。
その場合はマルヤスリ等で軽く穴を広げて(広げ過ぎには注意)から組込みましょう。
組込みの際は接着も忘れずに行いましょう
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプの
MagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
最近マルイ製パーツの供給状態が悪くなかなか入手が厳しい状態です。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
逆転防止ラッチは「
SHS 逆転防止ラッチ Ver.2/3用」を使用します。
これらのパーツをメカボックスに組込みます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
メカボックスを閉じてメインスプリングを組込みます。
スプリングは
Magnusスプリング従来用を使用します。
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
メカボックスをロアレシーバーに組込み各パーツを取付けモーターを組込んでテストドライブです。
次にチャンバー周りのチューンです。
チャンバーを分解してインナーバレルとHOPアームを取り出します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
次にHOPのチューンです。
集弾性向上の為に面HOPを組込みます。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
もちろん使うのは
ORGA DIMENSION フラットHOPです。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。