2016年11月10日 20:41
ORGA AIRSOFT TAKAです。
ORGA 電動ガンカスタムに関して
ORGAでは電動ガン、ガスブロ、トレポンなど日々カスタム作業に従事しています。
簡単ではありますが、カスタムについてのページを作成しておりますので、ご覧ください。
今回はICS製ガリルARM Magnusチューンのご紹介です。
実銃としてのガリル(Galil)は、イスラエルのIMI社製の歩兵用小銃(アサルトライフル・システム)です。
設計者のガリリはイスラエルの過酷な環境において、M16よりもAK-47の構造の方がより適していると考えており、AK系ライフルから欠点を排斥するという作業によって開発されたといえる。機関部はほぼAK-47からのコピーであり、同じく部品点数の簡素化による兵士の負担減少や訓練時間の短縮などの効果があります。
ラインナップの一つであります「ARM」は栓抜き付ハンドガードとバイポッドを装備、簡易的な軽機関銃(LMG)としての用途も考慮した基礎モデルです。
それでは作業を開始します。
固定ボタンを押しトップカバーを外します。
フロント部のトップレールを後方にスライドし外します。
アウターバレルを固定している上側のイモネジを2ヶ所と下側にあるネジを1ヶ所外します。
これでアウターバレルが外せます。
グリップエンドのネジを外し、グリップを外します。
セレクターレバーのキャップを外し、ネジを外すとセレクターレバーが外れます。
これでメカボが取り出せます。
セレクタープレートが独自構造ですが基本はVer.3メカボです。
モーターを外しメカボを開けます。
メカボ内のパーツを外し洗浄します。
軸受けはORGA SUS420 7mm軸受けを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
詳しい組込み方のコツはこちらよりご覧ください。
ギアはCORE製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
セクターチップの組込み方のコツはこちらよりご覧ください。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。
高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。
方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。
シリンダーはボアアップのMagnsuシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。
詳細な組込み方法はこちらよりご覧ください。
ピストンも耐久性向上の為にJA製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。
オーナー様のご希望で配線を通電率の良いテフロン配線に交換致します。
この銃はノズル長が特殊な為でんでんむしは使用出来ず、純正ノズルをそのまま使用しました。
シリンダー内やノズル内、軸受け部、タペットプレートなど摩擦が発生する部分は必ずグリスを塗ります。
メカボに内部パーツを組込み、閉じます。
モーターは最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターを使用します。
AK系はショートタイプモーターなのでサマコバをショートタイプに加工します。
加工方法はこちらよりご覧に頂けます。
加工時に必需品なのがピニオン交換ツールです!
これがあればピニオンギアが破損した時でも、モーターごと交換せずにピニオンギアのみ交換出来るので経済的です。
ピニオンギア単品はこちらです。
モーターのショート化が完了し、スイッチ接点保護の為にG.A.W 電動ガン用SBDを取り付けます。
安価で、取り付けも簡単でスイッチ接点保護が出来るお勧めのパーツです。
モーターをメカボに取り付けたらテストドライブです!
フレームにメカボを組込み、グリップを取り付け再度セミ、フル、セイフティーと駆動を確認します。
これでロア周りのチューンは終了です。
次にフロント周りのチューンです。
インナーバレルとHOPをバラします。
インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み窓に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回のインナーバレル長は200mmで調整しました。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。