T10はマルイVSRのパーツが使えるのでVSR同様のPDIパーツを使ったMagnusチューンです。
ストックからレシーバーを外すにはネジを3ヶ所外すだけ。
まずはマガジンリリースボタンの前にあるネジを外します。
次にマガジンハウジング後部とトリガー後部のネジを外すとレシーバーが取り出せます。
分解の方法も粗VSRと同じです。
ストックとレシーバーを分解。
次にレシーバーとアウターバレルを分解します。
レシーバー先端部の下側にネジがるのでこれを外します。
アウターバレルを反時計回りに回すと外せます。
シリンダーヘッドを外すとピストンやスプリングが取り出せます。
トリガーの中心辺りにあるセットピンを下側に引き抜きます。
これでシリンダーがレシーバーから抜き出せます。
トリガーの前後にあるネジを外しトリガーも取り外します。
シリンダー後部のネジを外しボルトスリーブやハンドルを分解します。
シリンダーは
PDI VSR-10用 プレシジョンシリンダーセット HDを使用します。
プレシジョンシリンダーにハンドルやボルトスリーブを組込みます。
そしてトリガーは
PDI VSR-10用 ニュートリガー2を使用します。
ニュートリガーは耐久性に優れハイレートスプリング使用時には必須です。
ニュートリガーには専用のピストンエンドが付属しています。
違いはシアーが掛かる部分が純正用(上)は斜めになっているのに対しニュートリガー用(下)は垂直になっています。
これによりハイレートスプリング使用時でもナメることがなく耐久性も上がっております。
ピストンエンドを組込む時は外れない様にネジロックを付けてからピストンにはめ込みます。
シリンダー内部をグリスアップを行ってからスプリングガイド+
MagnusスプリングVSR用とピストンを組込みます。
次に既存のセィフティーレバーを取外してニュートリガーに移植します。
レシーバーにシリンダーとトリガーを組込みます。
この状態でコッキング&リリースが出来るかテストを行います。
次にフロント部のチューンです。
チャンバーブロックによってアウターバレルにチャンバーが固定されているのでネジを外してチャンバーブロックを取外す事でチャンバーはフリーになります。
HOP調整レバーを取外してチャンバーを取り出します。
チャンバーもVSR互換となります。
このままでは初速オーバーが予想されるのでとりあえず180mmにカット致します。
予測では170mm前後になると思われますが切り過ぎるとアウトなので一旦は長めにカットしておきます。
この後初速を計りながら適正初速になる様に更にインナーバレルをカットしていき調整をします。
チャンバーパッキンもVSRと互換があります。
面HOP仕様の為チャンバーパッキンをひっくり返して内側のHOP用突起を削り落とし平らにします。
粗めのリューターか細工はさみで突起部を粗方落としてダイヤモンドヤスリ等の目の細かいヤスリで表面が滑らかになる様に仕上げます。
次にHOPアームに面HOPラバーが取り付けられる様に加工します。
アームの突起部の両側を残す様にHOPラバーの幅をフライスで削り落とします。
両側を残す事で挟む事が出来るので面HOPラバー自体が安定します。
インナーバレルとHOPアームをチャンバーに組込みます。
これでHOPがちゃんと降りてきているかアジャスターをスライドさせてチェックします。
次にインナーバレルが短くなりそのままではマズル部で弾当たりを起こすのでアルミ管を使用してBB弾の誘導管を作ります。
アルミ管は外径φ10mmで内径φ9mmの物を使用します。
このアルミ管はホームセンターや通信販売で購入できます。
この様にインナーバレルに被せて使用しマズルまでもっていくので大体の長さで一旦カットします。
T10のマズルは逆ネジなので時計回りに回すと外せます。
マズルを外します。
適当にカットしたアルミ管をインナーバレルに被せてアウターバレルにセットします。
チャンバーブロックを取り付けて位置を固定します。
アルミ缶の長さを算出する為にマズルを取り外したアウターバレルの先端部と同じ所にアルミ管に基準となる印をつけます。
アルミ管を差込み且つBB弾が弾当たりを起こさない様にマズルを加工します。
マズルの内径をφ9.5mmのドリルで貫通させてアルミ管の差し込み部はφ10.1mmのドリルでザグリを8mm(任意)入れました。
これでアルミ管が差し込めます。
アルミ管の長さはマズルの寸法を計り先ほどの目印から算出します。
インナーバレルの先端と根本にシールテープを巻いてアルミ管とインナーバレルの心出しを行うと共にHOPを掛けてアジャスターが後方にスライドした時にもアルミ管がずれない様にします。
これらを組み上げて初速を計りインナーバレル長で初速を調整します。
もちろん初速が高い場合はスプリングのカットという方法もございます。
HOPを掛けていくと初速が上がるので適HOPを探りながらの調整となります。