ORGA AIRSOFT TAKAです。
本日は東京マルイ製次世代SCAR-HのMagnsuチューンのご紹介です。
実銃としてのSCARは「Special operations forces Combat Assault Rifle」:特殊部隊用戦闘アサルトライフル)は、ベルギーの銃火器メーカーであるFNハースタル社がアメリカ特殊作戦軍向けに開発したアサルトライフルです。
SCAR-Lの「L」はLightの略でSCAR-Hの「H」はHeavyの略です。SCAR-Lは5.56x45mm NATO弾仕様で通称MK16。SCAR-Hは7.62x51mm NATO弾仕様で通称MK17。
それでは作業に入ります。
順番はどうでもいいのですがトータル7本のネジを外しアッパーとロアを分解します。トップレール後方のネジを外す場合はリアサイトが邪魔になる事があるので予めリアサイトを一個分前方向にずらしておきます。
左右2本のネジを外します。
ここは左右で4本のネジを外します。
アッパーとロアを分解しました。
ストックを折りたたむとネジがあるので2本外します。
これでストック部が外れますが配線のジョイントがあるのでこれも外します。
グリップエンドのネジを外しモーターを取り出してグリップも外します。
メカボを固定しているピンを抜きます。
メカボをフレームから少し上にずらすとボルトストップと後部のスペーサー(SCAR-H専用パーツの為SCAR-Lにはありません)が外せます。稀にセレクタープレートがフレームに引っかかる事があるので注意して下さい。
これよりメカボ内のチューンに入ります
メカボ前側のリコイルプレートベースを外し、メカボ上部のウエイトも外してからメカボを開けます。
メカボ内のパーツを外し洗浄します。
軸受けは
ORGA軸受け6mm次世代用を使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。
シリンダーはボアアップの
Magnsuシリンダーセット次世代用を組込ます。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。Magnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
ピストンは
プロメテウス 次世代電動ガン SCAR用 ハードピストンを組み込みます。
ノズルは集弾性向上の為に
でんでんむしM4・SCAR用を使用します。
先端の特殊形状が、チャンバー内に毎回同じ位置にBB弾をセットする事により弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。
メカボを閉じウエイトやリコイルプレートベースも組んでメカボのチューンは終了です。
メカボをフレームに組んでストックやグリップも組みつけます。
これでテストドライブを行いセミ・フルの駆動やモーター位置の調整を行います。
つづいてフロント周りのチューンに入ります。
チャンバーを分解しインナーバレルやHOP周りを取り出します。
インナーバレルは
Magnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
面HOPは
ORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなり、通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
多くのチャンバーにカット無しで使用可能なDIMENSIONフラットHOPですが、次世代SCAR系のチャンバーはチャンバーの開口部が小さい為前後部分のカットが必要です。カットしたらHOPアームに接着します。
これらを組み込んで初速の調整です。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回は182mmで調整完了です。
ロングレンジ試射を行い弾道をチェックして作業は完了となります。