レシーバー上部には標準装備としてピカティニー・レールが設けられています。
また、オーソドックスな5.56x45mm NATO弾を採用し、弾倉にはAR-15系弾倉を使用します。
以前のブログでPDR-Cのチューンの様子をご紹介しておりますので今回はメカボを取り出した所から・・・。
メカボの取り出し方をご覧になりたい方は
以前のブログをご覧下さい。
MASADAも同じですがメカボを開けずにスプリングを取り出せるQD(クイックダウン)タイプです。
マイナスドライバーでスプリングガイド固定ネジを外します。
スプリングガイド後部に六角レンチを差し込み少し押しながら90度回すとスプリングガイド+スプリングが外せます。
モーター端子のハンダを外し両側の配線を外します。
トップレール押さえを後方にスライドさせて外します。
メカボネジ9か所を外します。
メカボを開けます。
シリンダーやギア、モーター等を外しパーツクリーナーで洗浄します。
既存軸受けを外し接着剤や鉄粉なども綺麗に落とします。
組込み方の詳細はブログにも掲載しておりますので宜しければ
こちらからご覧下さい。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたギアです。
セクターチップの組込み方のコツは
こちらよりご覧ください。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
メカボを閉じてネジを数本絞めてセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
このメカボは指ではセクターギアに届かないので細いマイナスドライバー等を使って回します。
シム調整のコツはYouTubeにて動画をUPしておりますので
こちらよりご覧ください。
次にギアのグリスアップです。
今回から新しいグリスを使用します。
このグリスを筆でギアの歯の部分に薄く塗布します。
適度な粘度でギアの回転時に飛び散りを最小限にし、且つ継続的な潤滑を得られるガングリスです。
シリンダーは飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございますがPDR-Cはそのままで大丈夫です。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法は
こちらよりご覧ください。
ピストンも耐久性向上の為にORGAでのカスタムでは定番となった
J-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ピストンヘッドの組込みはネジ部にネジロックを塗布し駆動の振動でピストンヘッドが緩む事を防ぎます。
オーナー様のご希望でタペットプレートスプリングをマルイ製に交換します。
上が純正スプリングで下がマルイ製スプリングです。
明らかに長さ、直径が違い純正スプリングの方がテンションが強いです。
タペットプレートスプリングの交換をした場合はメカボ内でタペットプレートがスムーズに動くかチェックが必要です。
特にPDR-Cはタペットプレートがメカボに対し少しきつめに設計してあるのでスプリングを交換すると動きが悪くなる傾向にあります。
チェックの結果、やはり動きが渋いのでタペットプレートの両側をリューターやヤスリで少し削りました。
この様にメカボにタペットプレートとノズルを組込みネジを締めて動きをチェックします。
これでOKかと思っていましたが、念の為シリンダー周りも組込み再度チェックした所、また動きが渋くなっていました。
原因はノズルにタペットプレートが押し下げられメカボと干渉していました。
タペットプレートのノズルを差し込む部分を段差を含め下側に削りタペットプレートが押し下げられない様に加工しました。
これでマルイ製タペットプレートスプリングを使用してもタペットプレートの動きは快調となりました!
次にトリガーレスポンス向上の為に
東京マルイサマリウムコバルトモーターを使用します。
サマリウムコバルトモーターはロングタイプしか出ていないのでショートタイプに加工します。
ショート化加工方法は以前にブログにてご紹介しておりますので
こちらからご覧下さい。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとモーター、シリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能で非常に使い易いです。
メカボを閉じたらネジを締めたら、ここで再度タペットプレート(ノズル)の動きをチェックします。
色々なチェックをしながら作業を進める事で不具合があった時に早めに気が付くので全て組んでから再度バラす等の手間が省ける場合がございます。
スプリング組込み、配線をモーターにハンダ付けします。
これでバッテリーを繋いでスイッチを押すと駆動確認も出来ます!
簡易的にこの段階でモーター位置調整を行います。
最終的にはフレームに組込んだ際に再度モーター位置の調整を行います。
そしてフロント周りのチューンに入ります。
アウターバレルとチャンバーを固定しているピンを抜きます。
するとスプリングの力でチャンバー周りが飛び出します。
チャンバー周りをバラします。
インナーバレルはAxisチューンとの相性が良い
MagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
今回は260mmをチョイスしました。
次に面HOPの組込みです。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
PDR-CはHOPテンショナーは使用されておらずHOPアーム自体が半円形の突起状になっておりそこでチャンバーパッキンを押し下げHOPを掛ける仕組みです。
従いまして面HOPを組込むにはHOPアームの加工が必要です。
まずはHOPアームの半円形の突起部を平らに削り落とします。
次にφ3mmのダイヤモンドヤスリをリューターに取付け凹型に加工します。
そしてその凹型部分にDIMENSIONフラットHOPを接着し、前後をHOPアームの幅に合わせカットします。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込みます。
インナーバレルをアウターバレルに組込みピンを入れればフロント周りは完成です。
これらをフレームに組込んで初速の調整です。
インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。