VFC Mk12mod1電動ガン Magnusチューン

ORGA AIRSOFT

2016年06月26日 12:12

ORGA AIRSOFT TAKAです。

ORGA 電動ガンカスタムに関して
ORGAでは電動ガン、ガスブロ、トレポンなど日々カスタム作業に従事しています。
簡単ではありますが、カスタムについてのページを作成しておりますので、ご覧ください。

本日はVFC製Mk12mod1のMagnusチューンのご紹介です。

実銃としてのMk12はM16A4、M4A1を狙撃銃として改良した特殊目的ライフルです。
映画「ローンサバイバー」でもこの銃が使用され人気を博しています。



それでは作業を始めます。フレームロックピン(F)を抜きアッパーとロアをばらします。



ボルトストップとマガジンキャッチを外します。ストックとストックパイプも外しておきます。



グリップエンドのネジを外しモーターを取り出しグリップも外します。



トリガーロックピンとフレームロックピン(R)を抜くとメカボが取り出せます。



VFCのメカボの特徴はスチール製のセレクタープレートです。

メカボのチューンに取り掛かります。




メカボを開けます。
VFCのメカボ内部パーツの特徴はブルーのポリカ製ピストン・透明なポリカ製タペットプレートです。セクターとスパーギアの軸にスプリングが組込まれてシム調整が必要無しとなっている点も大きな特徴です。いずれもチューンの際には交換してしまいますが・・・。



メカボ内のパーツを全て外しパーツクリーナーで洗浄します。
軸受けは耐久性を考慮しORGA SUS軸受け8mmを使用します。
組込み方の注意点はこちらよりご覧ください。



ギアはCORE製18:1強化ギアを使用し、給弾不良防止の為セクターチップも組み込みます。
セクターチップの組み込み方のコツはこちらよりご覧ください。



続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。



次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。



オーナー様のご希望により配線を通電効率の良いテフロン線に変更します。



シリンダーはボアアップのMagnsuシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。Magnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの組込み方のコツはこちらよりご覧ください。



ピストンは耐久性向上の為にJA製メタル歯ピストンを使用します。強度・精度・コストパフォーマンスに優れたORAGイチオシのピストンです。ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。



タペットプレートも耐久性向上の為にGUARDER製強化タペットプレートVer.2用を使用します。



ノズルは集弾性向上の為でんでんむしM4用を使用します。先端の特殊形状が、チャンバー内に毎回同じ位置にBB弾をセットする事により弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。
スプリングはMagnusスプリングを使用します。
VFC製のスプリングガイドはベアリング付きで厚さがあるのでMagnusスプリングですと引ききれません。
一度スプリングガイドを分解しベアリングを取り外し樹脂スペーサーをベアリング部に入れて組直しをしました。
これで5mm程度のスペースを確保出来、Magnusスプリングを問題なく引く事が出来ます。
スプリングガイドの注意点もこちらよりご覧ください。



メカボを閉じてロアフレームに組込みフレームロックピン(R)・トリガーロックピン、グリップ等を組付けます。



モーターはセミの切れを重視し東京マルイサマリウムコバルトモーターを使用しスイッチ接点保護の為にGAW製SBDを組込みます。



これでテストドライブを行います。セミ・フル・セイフティーとセレクターレバーを動かしながら駆動をチェックしモーター位置の調整も行います。マガジンキャッチ・ボルトストップ・ストックパイプも取り付けます。これでメカボ周りのチューンは終了です。



次にチャンバー周りのチューンを行います。

チャンバーをバラしインナーバレルとHOPアームを取り出します。


インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
長さの選択は初速調整の為に変わってきますが、ひとつの目安としてMagnusスプリングとMagnusシリンダーとの組み合わせの場合は182mm前後となります。



面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ます。こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。



DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。



これらを組み込んで初速の調整です。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回のインナーバレル長は173mmで決定です。
これでロングレンジ試射を行ってチューンは終了となります。


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