それでは作業を始めます。
フレームロックピン(F)を外してアッパーとロアを分解します。
長めの+ドライバーでストックパイプ奥のネジを外しストックパイプを外します。
見えている基盤はヒューズです。
グリップエンドのネジを外しグリップエンド、モーター、グリップを外します。
右側のセレクターレバーを外しマガジンキャッチも外します。
今回は大丈夫だったので外しませんでしたが個体によっては右側(アンビ側)のボルトストップが干渉しメカボックスが抜けない場合もあるのでその場合は右側のボルトストップ(イモネジを外して)も外します。
左側のセレクター、ボルトストップ、トリガーロックピン、フレームロックピン(R)を外しメカボックスを取り出します。
メカボックスを取り出したらアンビ機構のギアの向きを確認しから外します。
QDタイプのスプリングガイドなので先にスプリングを取り出します。
ボルトリリース機構を外しメカボックス固定ネジを外しメカボックスを開けます。
純正シリンダーは加速ポート付きタイプです。
トリガー下にFET基盤が組み込まれています。
以前のSR16にはFETは組込まれていませんでしたが最近のロットではFETが組み込まれています。
FET組込み済かどうかの判断は確実な所はメカボックスを開けないと判りません。
あくまで私見ですがVFC電動ガンの場合はメカボックスの前側にマイナス(黒)配線、後方がプラス(赤)配線の場合はFET組込みの済の個体かなぁと思ってます。
この法則ですとメカボックスを取り出さなくてもグリップを開ければ判ります。
以前のFETが組み込まれていないタイプは前がプラス(赤)配線で後側がマイナス(黒)配線でした。
メカボックス内のパーツを外しパーツクリーナーで洗浄します。
既存軸受けも取り外します。
VFCの場合は軸受けを外した跡の穴の周りに接着剤(透明なので見ずらいです)が固まって残っている事が多いのでとりあえず先端の細い物でガリガリやって残っていれば取り除きます。
穴の掃除が終わったら軸受けの組込みです。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
続いてシム調整を行います。
シリンダーヘッド既存品を使用します。
ピストンは耐久性向上の為に
J-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
タペットプレートも耐久性向上の為に
GUARDER タペットプレート Ver.2用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
メカボックスを閉じてボルトリリース機構パーツやアンビ機構のギア等も組込みます。
スプリングは
ORGA AXISスプリング 従来電動ガン用を使用し組込みます。
メカボックスをロアレシーバーに組込みグリップ、モーターを始めたとした各パーツを組込みます。
これでロアレシーバー周りのチューンは終了です。
次にチャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
チャンバーに二発給弾防止加工を施します。
チャンバーの給弾口からドリルを入れて突き当りに溝を付けます。
この溝により給弾されたBB弾が前にずれる事を防ぎ二発給弾を防止する効果があります。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回はインナーバレル長260mmで調整しました。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。