2016年09月16日 12:17
4か所のネジを外して基盤を外します。
その際小さいマイナスドライバー等を隙間に差し込み慎重に外して下さい。基盤の端子を破損しない様にして下さい。
あとは普通にメカボ内を開けます。既にスプリングは抜いてあるのでメカボを開けるのは楽です。
メカボを開けました。
スイッチは小型のマイクロスイッチですね。
ピストンはメタル歯なので交換の必要は無しです。
内部パーツを外し洗浄します。
軸受けはORGA SUS420軸受 8mmに交換します。
セクターギアの穴の部分に磁石が埋め込まれており、これをセンサーが読み取りセミを制御しています。
セクターギアはそのまま使用し、CORE 18:1強化ギアのベベルとスパーのみ交換します。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。
シリンダーはボアアップのMagnsuシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。
Magnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
詳細な組込み方法はこちらよりご覧ください。
ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
先端の特殊形状が、チャンバー内に毎回同じ位置にBB弾をセットする事により弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。
メカボを閉じ基盤も取り付けます。
メカボをロアに戻しトリガーロックピンやフレームロックピン(R)を差し込み固定したらメインスプリングを組込みます。
メインスプリングはMagnusスプリングを使用しました。
グリップを取り付けます。
最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターを組み込みます。
テストドライブでモーター位置調整を行い、セミフルの動きもチェックします。
これでロア周りのチューンは完了です。
続いてフロント周りのチューンに入ります。
インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ます。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
今回はチャンバー窓が小さいく、干渉するので前方向をカットし接着しました。
これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回は172mmで調整しました。
これで室内作業は終了となり、屋外でのロングレンジ試射を行い弾道チェックで終了となります。