電動ガン ARES AMOEBA ハニーバジャー Axisチューン

ORGA AIRSOFT

2016年10月23日 17:32

ORGA AIRSOFT TAKAです。

ORGA 電動ガンカスタムに関して
ORGAでは電動ガン、ガスブロ、トレポンなど日々カスタム作業に従事しています。
簡単ではありますが、カスタムについてのページを作成しておりますので、ご覧ください。

本日はARES AMOEBA ハニーバジャー ショートハンドガードver Axisチューンのご紹介です。
実銃としてのHoney Badger はAAC社が開発した AR-15ベースのPDWタイプの自動小銃です。
静粛性が重要視された為サプレッサーが装備された銃となっております。
AMOEBAシリーズはギアボックス内にEFCS (Electric Firing Control System) という電子制御システムを搭載しキレのいい射撃が可能となっています。
フレームは樹脂製で非常に軽量となっておりますので取り回しがし易くゲーマーには人気の銃となっております。



それでは分解作業に入ります。左右のボタンを押しながらストックを抜きます。



フレームロックピン(F)を抜きます。



アッパーとロアを分解するのですがボルトストップがストックのレール部と干渉する為ここまでしかずらす事が出来ません。



この状態からアッパーの後部を持ち上げてテイクダウンをして外します。



ストックパイプの後部の蓋を上下のプッシュボタンを押しながら外します。



ストックパイプ内のネジを外しますとストックパイプが外せます。



メカボをフレームから取り出さなくてもメインスプリングが外せます。これは初速の調整やメンテナンスがしやすいですね。
六角レンチで回してスプリングを外します。



こんな感じでメインスプリングが取り出せます。



グリップエンドのネジを外し、グリップエンド・モーター・グリップも外します。



マガジンキャッチ・ボルトストップ・トリガーロックピン・フレームロックピン(R)を外します。



ネジを4ヶ所外しEFCSの基盤を外します。



内部基盤と2層になっております。



メカボを開けます。



メカボ内のパーツを外し洗浄します。
軸受けはORGA SUS420 8mm軸受け を使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
詳しい組込み方のコツはこちらよりご覧ください。




セクターの穴に強力磁石が埋め込まれており、これをセンサーが検出しセミの制御を行います。
セクターは純正品を使用しとスパーとベベルをCORE製に変更し組込みました。



続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。



次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。



ピストンは純正品がメタル歯ですのでそのまま使用しました。



シリンダーはボアアップのMagnsuシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
詳細な組込み方法はこちらよりご覧ください。



ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
今回はでんでんむしを入れた時にチャンバー内で負荷が掛かっておりましたので、でんでんむしの外周を削り負荷の掛からない様にしました。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。



メカボを閉じ基盤も取付けAxisスプリングを組込みます。



メカボをロアに組込み、グリップやその他パーツを取り付けます。
モーターは東京マルイ製EG30000Lを組込みます。



これでテストドライブ・モーター位置調整を行いロア周りのチューンの終了ですが・・・。
どうしてもギアの異音が気になります。
セクターギアを純正品、スパーとベベルがCORE製なので相性が悪いようです。
スパーとベベルも純正に戻した所、ギアの異音は無くなりました。



次にフロント周りのチューンです。
チャンバーを抜き取り、インナーバレルとHOPアームを取り出します。



今回はインナーバレルを長めにし、サプレッサーの出口までもっていきたいのでMagnusバレル(6.23mm)をチョイスしました。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。



面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ます。今回はチャンバーの窓に合わせ少しだけ長さをカットしました。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。



この銃にはHOPラバーは使用しておらず、ホップアームの先端が丸くなっておりHOPを掛ける構造になっております。
これでは面HOPが取り付けられなにので先端を削りました。



先端を削りDIMENSIONフラットHOPを接着します。



これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回は352mmで調整しました。

初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。





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