アローダイナミック SAI GRY Magnusチューン

ORGA AIRSOFT

2018年04月22日 19:20

ORGA AIRSOFT TAKAです。

本日はアローダイナミック製SAI GRY Magnusチューンのご紹介です。
SAIとはアメリカの実銃メーカーであるSalient Arms Internationalの略称となります。
特徴は何と言ってもハンドガードと一体感のある先端部のデバイスでワンタッチで取り外しも可能です。



ロアレシーバーにはSalient Armsの刻印が入ってます。
それではチューン作業を始めます。
フレームロックピン(F)を抜いてアッパーとロアを分解します。



ストックを抜いてストックパイプ内にあるネジを外しストックパイプも抜きます。



グリップエンドを外しモーターを取り出します。
モーターに表記は無くどんなモーターか不明です。



グリップを取外し、マガジンキャッチ・ボルトストップ・トリガーロックピン・フレームロックピン(R)を外します。



これでメカボックスが取り出せます。
メカボックスは標準的なVer.2で加速ポート付きシリンダーを採用してます。
ボルトストップから連動する機構はVFCと同じ様な感じです。



メカボックスの左側です。
セレクタープレートは標準的な形状で軸受けは8mmベアリングタイプです。



今流行りのQDタイプのスプリングガイドですので先にスプリングを取り出します。



メカボックスを開けます。



メカボックス内のパーツを全て外しパーツクリーナーで洗浄します。
軸受けは耐久性向上の為ORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますのでこちらからご覧ください。



ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
セクターチップの組込み方のコツはこちらよりご覧ください。



次にシム調整を行います。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでこちらよりご覧ください。



ギアのグリスアップはBREAKTHROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用します。
少量をギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。



シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでこちらよりご覧ください。



ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、
通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。



ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
シリンダー内のグリスアップにはBREAKTHROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。



ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
この部分の潤滑材も新しい「BREAKTHROUGH BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材 」を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。



メカボを閉じてORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用を組込みます。



ロアレシーバーにメカボックスを組込みグリップも取り付けます。



最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターとスイッチ接点保護を手軽に可能にしたSBDの組込みを行います。
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
モーターを組込んだらテストドライブを行いロア周りは終了です。



次にフロント周りのチューンです。
インナーバレルとHOP周りをバラします。



インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。



面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。



とここでアクシデント発生!
HOPが引っ掛かり降りてきません。
HOPの窓が小さいのかな?とチェックしてみたところ窓の開口部の周りがバリだらけ!!
この部分に引っ掛かり降りてこなっかた様です。
ヤスリでバリを取ったらバッチリHOPが降りて来る様になりました。



これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。




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