ストック部分を外し、フレームロックピン(F)を外しレシーバーを分解します。
グリップエンドを外します。
ARP556に搭載されているモーターはG&G電動ガンの中でも最高峰のイフリート 25K モーター ロングタイプです。
25000rpmと高回転でありながらハイトルクタイプでもある万能モーターです。
マガジンキャッチ、トリガーロックピン、フレームロックピン、左右のセレクターレバーを外します。
これでメカボックスが取り出せました。
アンビギアを外しメカボックス固定ネジを外します。
形としては標準的なVer.2タイプですがセレクターギアが専用品となります。
またG&G製メカボックスは左側からネジ固定されてるのが特徴です。
通常は右側ですから。。。
ネジを外したらひっくり返してからメカボックスを開けます。
トリガー部にETU(電子トリガー)が入っています。
トリガーもETU対応用の為専用品となります。
各パーツを外して全て洗浄します。
理由は純正ギアは3枚のセクターカットがされている為です。
純正ギアは歯数が13枚に対しJA製18:1ギアは標準の16枚です。
飛距離アップの為にシリンダーをMagnusシリンダーに変更するのですが
このままではピストンの引きシロが少ない為、十分なエアー量が得られないので交換となります。
軸受けの接着材が固まったらシム調整です。
少量を軸の部分やギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
純正のシリンダーは加速ポート付きとなるので、排出エアー量を増やす為にこの後Magnusシリンダーに変更します。
ピストンはフルメタルTeethタイプなのでこのまま流用します。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
メカボックスを組上げ、ロアレシーバーに組込んだらグリップなどの諸パーツも組込みテストドライブです。
この時にモーター位置の調整も行います。
次にチャンバー周りのチューンです。
ちなみに純正インナーバレルは128mmと超短いです!
チャンバーを分解します。
HOPダイヤルを外すとクリック用ボールとスプリングが出てくるので無くさない様にして下さい。
HOPダイヤルの内側です。
クリック用ボールが一個一個の溝にハマってクリック感を出し、同時に振動でHOPがズレにくくしています。
細かい部分にまでG&Gの工夫が感じられます。
インナーバレルはミドルテンションスプリングとの相性が良い
MagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに瞬間接着剤で接着します。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
これらを組み込んで初速の調整です。インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回はバレル長170mmで調整しました。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。