ORGA AIRSOFT TAKAです。
本日は電動ガン LCT PP19-01 VITYAZのMagnusチューンをご紹介致します。
実銃としてのPP19-01 VITYAZはロシアのイズマッシュ社が製造・販売する短機関銃PP-19 Bizonからの派生型です。
PP-19 Bizonが円筒形のヘリカルマガジンを使用するのに対してP19-01 VITYAZは9x19mmパラベラム弾の一般的なバナナ型マガジンを使用します。
それでは分解を行います。
トップカバーロックを押してトップカバーを開けます。
トップカバーロックの横にあるイモネジを緩めてコッキングレバーシャフトを前にずらしながら外します。
次にリアサイトを外します。
一旦下に押し下げながら後方にスライドさせると外れますが個体によってはすごく硬い場合があります。
リアサイトの下に板バネがあるのでそれも外します。
他のAKでは問題ないのですがこのPP19は必ずHOPアームを後方にスライドさせておく必要があります。
これをしておかないとフロント分解時にHOPアームが破損する可能性があります。
アウターバレルを固定してるイモネジをリアサイトを外した部分から六角レンチを入れて緩めます。
リアサイトの台座部分も分解します。
横にピンがあるのでこれを抜きます。
下部に2ヶ所イモネジがアウターバレルに留めてあるのでこれも緩め台座を外します。
台座を外すとアウターバレル基部を固定しているピンを止めているイモネジが出てくるのでこれを緩めピンを抜きます。
ピンはHOPアームを堺に左右に分かれているので両方とも抜いてください。
グリップエンドのネジを外しグリップを取り外します。
セレクターレバーも外したらメカボックスを取り出します。
フロント側を持ち上げる様にしてチャンバーをかわしてレシーバーから取り出します。
メカボックスはVer.3タイプです。
モーターを外しメカボックスを開けます。
LCT製のメカボックス内部は非常に綺麗です。
内部パーツを全て外しパーツクリーナーで洗浄します。
軸受は9mmベアリング軸受です。
軸受はしっかり接着されているか確認を行い緩んでる軸受は接着し直します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
純正ピストンがフルメタルTeethなので流用します。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプの「
Magnusシリンダーセット従来用」を組込ます。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
今回はオーナー様のご意向でFETを組込みました。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
あくまでズレの防止の為なので瞬間接着剤などで軽く着いていればOKです。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
チャンバー周りとメカボックスをレシーバーに組み込んでアウターバレルのフロント周りを組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。