LCT PP-19-01 VITYAZ 電動ガン 爆音カスタム

ORGA AIRSOFT

2016年08月21日 12:11

ORGA AIRSOFT TAKAです。

ORGA 電動ガンカスタムに関して
ORGAでは電動ガン、ガスブロ、トレポンなど日々カスタム作業に従事しています。
簡単ではありますが、カスタムについてのページを作成しておりますので、ご覧ください。

本日はLCT製PP-19-01 VITYAZの爆音カスタムのご紹介です。

普段のカスタムではM120相当のスプリングを使用しておりますが、爆音カスタムの場合はM130スプリングを使用します。

実銃としてのPP-19-01 VITYAZはロシア内務省の法執行機関向けにイジュマッシュ社が開発したPP-19BIZONの派生型です。
VITYAZはロシア語で騎士、英雄を意味します。



それでは作業に入ります。
レシーバートップの固定ボタンを押して開けます。



ボタンの横にある芋ネジを緩めコッキングレバーシャフトを抜きコッキングレバーを外します。



レバーを上に回しハンドガード上部を外します。
リアサイトを押し込みながら前方向にスライドさせ外し、下にある板バネも外します。



板バネの下に穴があり、その奥に芋ネジがあるのでこれも外しておきます。



レバーを前方向に回し下側のハンドガードも外します。



セレクターレバーの中心にあるネジを回してレバーを外します。



グリップ底のネジを外しグリップを外します。



チャンバーとアウターバレルを固定しているネジも二ヶ所外しておきます。



アウターバレルの基部にあるレシーバートップを固定している芋ネジ二ヶ所と側面のピンを抜きます。



レシーバートップをずらしたらアウターバレルを固定しているピンの抜き防止芋ネジがあるのでこれを取ります。



HOPレバー一番後ろにしてから右側からポンチでアウターバレルを固定しているピンを抜きます。



ピンは二分割となっております。



これでメカボとチャンバー周りが同時に取り出せます。



メカボとを開けてメカボのカスタムに入ります。




メカボのパーツを外しパーツクリーナーで洗浄します。9mmベアリング軸受けは再度接着しそのまま使用します。



ギアはCORE製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
セクターチップの組込み方のコツはこちらよりご覧ください。




続いてシム調整を行います。
スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。スパーのクリアランスは0.05~0.1mm程度、セクターとベベルは0.05~0.2mm程度でも大丈夫です。メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。



次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO'Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。



シリンダーはボアアップのMagnsuシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダー内のエアー量が増えますと飛距離アップに繋がります。Magnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
詳細な組込み方法はこちらよりご覧ください。



ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしAK用を使用します。
先端の特殊形状が、チャンバー内に毎回同じ位置にBB弾をセットする事により弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
ピストンは純正でメタル歯だった為そのまま使用しました。
シリンダーヘッドは衝撃吸収に優れた樹脂製のマルイ純正シリンダーヘッドに交換しました。



オーナー様のご要望でテフロン配線に交換です。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。
スプリングは爆音にする為SHS製M130スプリングを使用しました。



カスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターとスイッチ接点保護を手軽に可能にしたSBDの組込みです。
サマリウムコバルトモーターはM130等のハイレートスプリングでもセミでのトリガーフィーリングを損なう事なくLipoバッテリー7.4vで使用可能となります。
今回はVer.3メカボの為ショートモーターとなりますのでショート化の加工を行いました。
詳しくはこちらよりご覧ください。



メカボを閉じモーターを組み付けてメカボのカスタムは完了です。
これでメカボのテストドライブも行います。モーターの位置調整も行いますが、AKの場合はグリップを取り付けた際にモーターハウジングが引っ張られますのでその分も考慮し位置調整を行います。



次にチャンバー周りのカスタムです。




インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。



面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ます。こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。



DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。



フレームにチャンバー・メカボ、アウターバレル等を組込み初速の調整です。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回は140mmでの調整となりました。
初速調整が終われば屋外にてロングレンジ試射を行い弾道チェックをしカスタムは終了となります。



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