2010年10月30日
Magnusとは?★Magnusについての説明

これまで、数多くのPlayerに提供させて頂いているORGA Magnus
Magnusとは何か?を解説致します。
MagnusとはORGAがチューニングするロングシューティングカスタムです。
#Magnus と 巷のロングシューティングカスタムとの違いとして
飛距離と命中精度向上に着目し、数多くのテストから開発されたORGA ブランドパーツを採用
・ORGA Magnusシリンダー
・ORGA Magnusピストンヘッド
・ORGA Magnusバレル
・ORGA FlatHop加工
その他、FireFly社製、SYSTEM製のパーツをコラボレーションさせる事で、高命中精度+高耐久を実現しています。
ORGA独自のノウハウとORGAブランドパーツを導入することで
電動ガンの性能を最大限に引き出す事を目的としています。
⇒⇒ ORGA Magnus tune
#限られた弾速の中で如何に遠くへ飛ばす
---弾を遠くに飛ばす上で必要なことは---
Ⅰ.シリンダーヘッドから放出される空気量(エア量)
Ⅱ.放出される空気の速度(初速に影響)
Ⅲ.バレル内での管内摩擦抵抗の軽減
Ⅳ.インナーバレルの長さと出口の形状
この4要素が基本原理と考えます。
Ⅰ.シリンダーヘッドから放出される空気量について
他のSHOP流速とORGA Magnusの大きな違いは
「シリンダー容量」にあります。
放出空気量の違いによる弾の到達点には、歴然の差がでます。
たとえば、通常の電導ガンとボルトアクションの空気量の差を考えた時に
大きく違うことはシリンダーヘッドから放出される空気の量です。
#例として
・通常の電動ガンのシリンダー長 72.2mm
・ボルトアクションのシリンダー長 約200mm
この2本の銃で以下同セッティングで撃ち比べた場合
- 使用弾が0.25g
- インナーバレルは、145mm(ボルトの方は、ハイダーまで別管で延長)
- 初速は0.25gで85m/s
比較結果は、ボルトアクションの方が着弾距離が10m以上伸びた結果が得られました。
これは、放出エア量の「差」による効果です。
この事は、電動ガンでも同じ原理が働きます。
市販のシリンダーは、0.05mmくらいの公差がある程度で、どれもほぼ同じサイズの物が多いです。
つまり、シリンダー容量が同じであれば、スプリングを強くしようが、エアノズルを交換しようが着弾距離には影響がありません。
一番重量なのは、どれだけの量の空気を放出するか?ということです。
Ⅱ.放出される空気の速度(初速に影響)
これは、初速に直結する部分となります。
放出空気の速度が速いという事は、チャンバー内の弾への圧力が高まり、勢い良く弾が前進を始めます。
つまり、弾の初動が強い程、弾が前進しようとする力が強くなります。
この事は、利用するスプリングテンションにより左右されることになり、テンションが高ければ高いほど、空気の速度は速くなります。
※SPテンションが高すぎる(140以上とか)とメカボックスやピストンが壊れます。
Ⅲ.バレル内での管内摩擦抵抗の軽減
インナーバレル内を通る弾は、弾と管壁に「隙間」があります。
この隙間を保もちながら弾がインナーバレルから放出されるのが理想ですが、現存する市販のインナーバレルや純正のインナーバレルでは不可能に近いです。
理由は、管内(内径)が狭く、BB弾との間にクリアランスが無さ過ぎる為です。
本来、電動ガンの業界では、この無摩擦状態で管内を物体が進む事を流速と呼びます。
その限りなく無摩擦状態で管内を弾を進ませる為にORGA Magnusバレルを開発しております。
Magnusバレルは、内径が6.23mmと現存するインナーバレルの中で最も広い内径を誇り、その性能は数多くのPlayerに支持されています。
管内摩擦を如何にに軽減させるか?が、弾の命中精度に関わってきます。
しかし、ノーマルの電動ガンの様にインナーバレルが長い場合
HOPを掛けると初速は下がりますよね??
これが、管内摩擦なんです

Ⅳ.インナーバレルの長さと出口の形状
スプリングテンションにより弾の前進力が高まったにも関わらずインナーバレルが長いと、この前進力が低下します。
良く 「流速は、強いバネ入れてバレル切れば良いんでしょ?」 と言われています。
結論は間違ってないのですが、インナーバレルを短くするだけでは、弾は遠くに飛びませんし命中精度の問題も出てきます。
弾は管内を摩擦や空気抵抗を受けながら前進します。
この抵抗を受ける時間が短い(インナーの長さ)程、弾の前進力を落とさずに済みます。
#HOPを掛けると初速が上る?
良く見受けられる例として、インナーバレルが短くSPレートを高めた場合
HOPを掛けると初速が上ります。
これは、弾に掛かる空気圧がHOPを掛ける事により、弾が前に行こうとする力に対して、抵抗が生じその結果、空気の圧力を弾がモロに受け止めてしまう為、前進力が増し、初速が上ります。
この事から、初速調整幅は安全マージンをと取りカスタムを施工する必要があります。
#インナーバレルの出口の形状
ここも大きな影響があります。
市販のバレルや、カットしただけのバレルでは、空気が放出された場合
放出直後に円型に16方向に空気が広がります。
これを如何に前方向(ハイダーに向けて)放出するか?が重要なんです。
#ノズルの絞り
よく、シリンダーヘッドの 「出口の内径を絞る= 細くする」 という事を耳にしますが
弾を遠くに飛ばすという理論では、殆ど関係ないんです。
また、ピストン重量を増やすという話も聞きますが、これもあまり影響ありません。
※常識外にピストンが軽い場合は別
では、「内径を絞るとどういう事になるか?」ということですが
① 発射音が小さくなる
これは、内径を絞ることでシリンダー内でピストンの前進運動に負荷が掛
かり、シリンダーヘッドへの打撃が落ちる為です。
太いストローと細いストローを口に加えて息を吹いた場合、細い方が吹きづらいですよね?
そういう事です。
② 初速が落ちる
これも上記のストローの話と比例します。
③ 放出エア量が減る
これも同様です。
内径を絞ったから、スプリングを強くしたからと言って「放出エア量」が変わる訳ではないんです。
放出エア量はシリンダー内部の表面積の広さが重要なんですね^^
#弾の重さについて
ご存知の通り、0.20gよりも、0.25gや0.28gの方が弾の飛距離は出ます。
これは、軽い弾よりも重い弾の方がHOPが掛かるタイミングも遅いですし、物体重量が重い方が前方向への力が持続しやすい為です。
カラーボールと公式野球ボールでは、公式の方が遠投できますよね!
まぁ、0.9Jのスプリングを利用した状態(0.2で初速95~97m/s程度のセッティング)で
0.25gや0.28gの弾を使えば殆どの電動ガンが50m~55mの着弾は可能です。
ただ、これが市販のシリンダーやバレルを利用した場合の限界です。
ORGAでは、市販という常識から外れ、オリジナルのシリンダーや加工方法を用い、Magnusチューニングを行っています。
また、内径6.23mm Magnusバレルのリリースによって、さらなる命中精度を実現しました!
以上の事を考えながら、ORGA Magnusを作っています。
最後に、流速は「貫通力が上がる」 , 「打ち出し3mや5mで初速が上がる」 などの噂話もよく聞きます。
これも、全く整合性はありません。
以前に、テストも行っていますので、詳細はこちらをご覧ください。