最近、teru氏の方も良く言っているんですが、ORGAブランドのパーツを利用したガチガチのカスタム銃もお蔭様で人気を頂いてますが、ここの所、内部強化カスタム(ギア、軸受け、タペット等)のオーダーが多いです。
その上でお見積もりを送りして、実作業に入る型となります。
自分的にはM14と聞くとどうしても...
皆さんの中でも思い浮かぶ方もいると思いますが、「Black Hawk Down」のシュガートが出てきますw
何度観ても興奮する映画だと思います!!!
もう少し語りたいですが長くなりそうなのでこの辺にしといて、本題に入りますw
フレームからメカボックスを取り出します。
取り出すと何やらいろいろ付いてるのでそれも取り外します。

メカボックスを開けます。
東京マルイ製のメカボックスは殆ど問題ありませんが、中華製メーカーの場合ピストンレールやシリンダーホールなどにバリやザラつきがあったりする場合がありますので、耐水サンド等で研磨してください。
メカボックス内部のパーツは一旦全て取外し、内部をしっかり洗浄します。
電動ガンのメカボックス内部構造は各社 似たり寄ったりですが、利用されている軸受やギア軸の公差などで、シムのバランスが変わっていたりしますので、ご自身で分解する場合は、写真を撮ったり、各部のシムの枚数をメモしておいたりすると、全分解した後でもデフォルト(箱出しの状態)から
調整を再スタートできると思いますので、お薦めです。
電動ガンのカスタムの中で、ギアの選択(材質ではない)は大きな要素です。
ORGA WebShopでも解説している通り、ギアにはギア比という物が存在します。
このギア比で、回転する速度が変動します(ハイサイクルなど)
# 18:1 = マルイ純正比
# 16:1 = ハイサイクル系
# 13:1 = スーパーハイサイクル(マルイハイサイクル同等比)
# 32:1 / 100:200 / 100:300 = トルク寄り(サイクルが落ちます)
現在はCORE ENHANCED GEARというNEWギアを取り扱っています。
動画でも詳細をUPしてますので、商品ページからご覧ください。
次に最大の難所のシム調整です^^:
同じ事を長い間言い続けてはいますが
シム調整のコツは、スパーギアの下のシムを極力薄くします。
このシムが厚いと、スパーに順ずるセクターやベベルの設置位置も上がってしまい
モーターとの噛み合わせやタペットプレートへの負担が大きくなり、オススメできません。
スパー下のシムが決まったら、スパー上のクリアランスは限りなく無くします。
注意点は、メカボックスを閉じてビスを締めると、シムのクリアランスが詰りますので注意してください。
ビス締め無しの時はOKでも締めるとキツくなる事があります。
ビスを締めた後、指でギアを回した際に、抵抗や異音が無くスルスル回ればOKです。
そのスパーの高さに合わせて、セクターとベベルの高さを決めます。
セクター上のシムはタペットプレートが押さえてくれる事もあり、然程 神経質になる必要はありません。
ベベルの肝は、ベベルの上のシムになります。
ベベルの下に関しては、モーターピニオンがベベルギアに当たり、ベベルを持ち上げますので、然程関係ありません。
ベベル上のシムのみ注力してください。
上があまりキツすぎると、ドライブ時に異音の原因になります。
シム調整が終わったら、ギアのグリスアップをしていこうと思います。
ギアのグリスアップは、どのグリスでも共通ですが、塗りすぎに注意しましょう!
グリスを塗りすぎると、それだけで抵抗になりますし、ギアが回転する事で、メカボックスの内部でグリスが飛び散ってしまいます。
その事で、シリンダー内部やスイッチ等へ不要なグリスが混入しトラブルの原因につながります。
セクターギアには、セクターチップを取り付けます。
これをつける事によって、タペットプレートが引かれている時間が長くなり(ノズルが後退している時間が延びる)給弾不良対策に繋がります。
シリンダーは放出エア量Upを狙いMagnusシリンダー+Magnusピストンヘッドセットを採用。
ロングシューティングには、放出エア量は必須です。
詳細はMagnusシリンダー商品ページにも記載してありますので、ご覧ください。

ピストンは耐久性と静音性を考慮してSuperCorePistonへ変更します。
ORGA Web Shopでも常時在庫してますので、ご覧ください。
M14でCoreピストンを利用する場合、ピストン自体の外径が大きい為、ストロークに支障が出てしまいます。
ORGAでは、Coreピストンをフライスで削り、M14のメカボックス内部の寸法に合わせて利用します。
ご自身で作業される場合、簡単に耐久UPを希望されるのであれば
こちらの場合、加工はいりません。

全てのパーツ準備が整ったら、内部チューンの終了です。
他にも内部バーツのほかに外部パーツも取り付けます。
組みあがったメカボックスをロアに組込み、テストドライブを行います。
この状態でセミ/フルともに支障がなければOKです。
もし支障がある場合は、カットオフレバーやセレクター&セレクタープレートなどの駆動を再度チェックしてください。
また、この状態でノズルを押してみて、きっちり前後運動するか?確認してください。
細い棒状の工具をノズルから差込んで押す事によりピストンの動きもチェックをしてキッチリ動いていればOKです。
たまに、メカボックスを閉じてテストドライブの段階で「実はピストンがレールと噛んでいた・・・」なんて事になると
また全バラシになりますので、この工程は必ずやりましょう!

次にHOPチューンは、FireFlyのなまず辛口を利用します。
ORGAで販売(組込み含む)している なまずは、オリジナルのステンレス平行ピンが付属していますのでより"ねじれ"に強く安定したHOP回転を掛ける事ができます。
なまずに関しては、そのまま利用する事はありません。チャンバーの開口部やHOPレバーの形状に合わせてなまずを加工します。
なまず商品ページはこちら
なまずですが、そのまま利用(無加工で)することは殆どありません。
HOPチャンバーの窓や、HOPアームの寸法に合わせて、なまずをカット+接着して利用します。