2018年03月24日

VFC KAC PDW Magnusチューン

ORGA AIRSOFT TAKAです。

本日はVFC KAC PDWのMagnusチューンをご紹介致します。

実銃としてのKAC PDWはアメリカのナイツアーマメント社によって2006年に発表されたPDW(Personal Defense Weapon)です。
ストックを折りたたんだ時のサイズは17.5インチと非常にコンパクトでサブマシンガンと同程度の軽量設計(約2Kg程度)です。
更にサブマシンガンより長い射程が可能で300m先のボディーアーマーを貫通する能力を持つ6×35mm弾を使用、強力なファイアーパワーを保持しています。
また独自形状のディンプル加工アウターバレルは放熱性に優れ、連射時でも性能を維持できるように設計されています。
主に実戦部隊でなく、後方支援や非戦闘地域での活動を担当する部隊や非戦闘員に支給されるための小火器です。

電動ガンとしてのVFC KAC PDWは実銃同様アウターバレルの長さが10インチ8インチ2つのバリエーションを展開。
利き手を選ばないアンビマグキャッチとアンビセレクターも忠実に再現されています。
サバゲーにおいてもこのコンパクトなサイズは非常に魅力的で人気の機種です。

VFC KAC PDW Magnusチューン

それではチューン作業を始めます。
フレームロックピン(F)を抜いてアッパーとロアを分解します。
配線のギボシジョイントがあるのでそこで抜いてもOKですし、バッテリーコネクターを外しておくのもOKです。
旧タイプのPDWはギボシジョイントは無かったと思います。

フレーム分解

アッパーとロアの分解完了です!

VFC KAC PDW Magnusチューン

グリップエンドを外します。

グリップ

モーターはミドルタイプです。
ロングでもショートでもないので交換をする場合は気を付けて下さい。

モーター

グリップを外し、ボルトストップ・マガジンキャッチ・セレクターレバーを外します。

メカボックス取出し

逆側のセレクターレバーも外します。
トリガーロックピン固定プレートもフックをかわしながら後方にスライドさせて外します。
そしてトリガーロックピンも外します。

メカボックス取出し

これでメカボックスが取り出せます。
メカボはVer.2タイプです。

メカボックス

アンビ機構用のギアを外します。
軸の部分に細いポンチ等を当て軽くハンマーで叩くと外せます。

アンビギア

後で組込む時に必要になるので覚えておきましょう!
セレクターカムの向きはこの状態でSAFEの位置です。

セレクターギア

最近のVFCで導入されたQDタイプのスプリングガイドです。
六角レンチを差し込んで少し押しながら90度回すとスプリングガイドとスプリングが取り出せます。
これならメカボを開ける自信がない方でもスプリング交換が簡単に行えますね。
閉めた状態でスプリングが取り出せるのでテンションが掛からずメカボの開閉が楽に出来ます!

スプリングガイド

メカボを開けます。

メカボックス内部パーツ

メカボ内パーツを外し洗浄します。
耐久性向上の為、軸受けはORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますのでこちらからご覧ください

軸受け

軸受けの接着剤が乾いたらギアを組込みます。
ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
セクターチップの組込み方のコツはこちらよりご覧ください。

強化ギア

続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでこちらよりご覧ください。

シム調整

ギアのグリスアップはBREAKTHROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用します。
少量をギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。

ギアグリス

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。

ピストン

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでこちらよりご覧ください。

Magnusシリンダー

耐久性向上の為GUARDER タペットプレート Ver.2用に変更します。

タペットプレート

ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。

でんでんむし

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
シリンダー内のグリスアップにはBREAKTHROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。

シリンダー周り

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。

メカボックス組込み

ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
この部分の潤滑材も新しい「BREAKTHROUGH BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材 」を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。

ガンオイル

次にスプリングガイドのベアリングを外します。
VFCのスプリングガイドはベアリング部の厚さが他社の物より厚い為使うスプリングに因っては引ききれなくなります。
ORGAのAxisスプリングは大丈夫ですがMagnusスプリングは引ききれなくなるので外します。
後部を固定し先端の溝にマイナスドライバーを入れてグイっと回してく行くと外れます。

ベアリング取外し

ベアリングを外した所にジュラコンで作ったスペーサーを入れて完成!
これで引ききれなくなる不具合は起きません。

スプリングガイド

メカボを閉じてスプリングを組込みます。
スプリングはMagnusスプリング従来電動ガン用を使用します。

Magnusスプリング

セレクターカムやアンビギア等も組込んでメカボは完成です!
先程触れましたが、セレクターカムの向きは合わせておきましょう。
これでメカボックスをロアに組込みます。

メカボックス

グリップを着けたらモーターです。
最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターとスイッチ接点保護を手軽に可能にしたSBDの組込みを行います。
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
しかしPDWはミドルモーターですのでロングモーターであるサマリウムコバルトモーターはそのままでは組込めません。

サマリウムコバルトモーター

上がサマリウムコバルトモーター、下が純正モーターです。
ご覧の通りシャフトの長さが違います。
サマリウムコバルトモーターもピニオンを一旦外しシャフトをミドルモーターと同じ長さにカットします。
純正モーターのピニオンも外しシャフトカバーを取り出してサマリウムコバルトモーターに取付てピニオンを取付ければミドルモーター化の完成となります。
詳しい加工方法は過去にブログにて紹介済ですのでこちらよりご覧下さい。

シャフトカバー

SBDも忘れず組込みます。
SBDがどうしてスイッチ接点保護に役立つのかはブログに簡単ではありますが仕組みを説明しております。
こちらよりご覧下さい。

SBD

モーターを組んで配線を繋げればテストドライブが可能となります。
これでロア周りのチューンは終了です。

VFC KAC PDW Magnusチューン

次はフロント周りのチューンです。
ハンドガードの下側に二本の皿ネジがあるので六角レンチで外します。
インナーバレルのみを外したい場合は①のネジだけ外せばインナーバレルが抜けます。
両方外すとアウターバレルも外れます。

アウターバレル取外し

チャンバーはVFC定番のドラム型HOPのプラ製チャンバーです。
こちらは「VFC 精密HOPチャンバーセット M16/M4/HK416用 Gen.2」としてORGAでもお取り扱いがございます。
チャンバーからインナーバレルとHOPアームを外します。

VFC KAC PDW Magnusチューン

インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します

VFC KAC PDW Magnusチューン

面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに接着します。接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。

DIMENSION

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
これらを組み込んで初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。

初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。






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