2020年04月19日

電動ガン ARCTURUS PDW Magnusチューン

ORGA AIRSOFT TAKAです。

本日は ARCTURUS製電動ガン PDWのMagnusチューンをご紹介します。

ARCTURUS PDW

今回はオーナー様のご希望により「MADBULL Spike 9inch BAR Rail」の組込みも行います。

MADBULL Spike 9inch BAR Rail

それでは作業を開始します。
フレームロックピン(F)を外しアッパーレシーバーとロアレシーバーを前後にスライドさせて分解します。

レシーバー分解

イモネジを緩めNOVESKE KX5タイプハイダーを外しガスブロックも外します。
ガスブロックのイモネジは2か所で止まっているのですが1か所は隠れていて六角レンチが入りづらいので工夫して緩めてください。

ハイダー・ガスブロック

ハンドガード先端からURX4用レンチ的な筒状のレンチを使いハンドガードを固定しているリングを外します。
若しくはハンドガードのM-LOKスリットからリングの凹みを細いポンチ等で叩いて緩める事も出来るかもしれません。

ハンドガード取り外し

MADBULL Spike 9inch BAR Rail」のバレルナットを組込みガスブロック+ガスチューブも取り付けます。
この時、Spike用バレルナットには既存ガスチューブでは少し長いので丁度良い長さにカットします。
ハンドガード本体は最後に組み込むのでとりあえずこの状態で内部チューン作業を行います。

バレルナット・ガスブロック

いつもの様にロアレシーバーを分解していきます。
まずはストックを外します。
下部のボタンを押しながらワイヤーストックを後方にスライドさせます。

ストック取り外し

ストックはこの状態で止まり、これ以上抜く事は出来ません。
ストックパイプ(後部)を回して外します。

ストックパイプ取り外し

ワイヤーが通る基部にイモネジが2か所ありこれでワイヤーが抜けない様にストッパーになっています。

ワイヤーストッパーネジ

このイモネジを緩めるとワイヤーストックを抜く事が出来ます。

ワイヤーストック取り外し

ストックパイプを後方から覗くと奥にQDスプリングガイド固定ネジがあるのでこれをマイナスドライバーで外しておきます。
これを付けたままでは引っ掛かりロアレシーバーからメカボックスが取り出せません。

QDスプリングガイドストッパー

ちなみにストックパイプの内側にインサートタイプのバッファーリングがありこれでストックパイプが固定されている様ですが今回は作業には無関係なので分解はしません。

インサートバッファーリング

次にグリップエンドを取り外します。
グリップエンドの固定ネジは六角レンチではなくトルクスレンチのT8サイズを使用し外します。

トルクスレンチ サイズT8

配線の確認です。
このグリップは前側から2本立ち上がっています。
グリップ内部の構造により組み込む際に配線の立ち上げ方を間違えるとモーターの角度が変わり異音が発生したり、最悪回らない事もあるので注意してください。
配線の確認をしたらモーターを取り出しグリップを取り外します。 

配線確認

ボルトストップ、左側のセレクターレバー、フレームロックピン(R)を外します。

ロアレシーバー パーツ

ボルトストップを外すと右側にあるダミーボルトストッパーが外れるので注意してください。
マガジンキャッチとトリガーロックピンを外しメカボックスを取り出します。

ダミーボルトストッパー

メカボックスはVer.2タイプですが細部が変わっており専用品となります。
ちなみに他メーカーのVer.2メカボックスはロアレシーバーとの相性が悪く(トリガーロックピンなどの穴位置が合いません)組込み出来ませんでした。

メカボックス

QDスプリングガイドを外します。

QDタイプスプリングガイド

メカボックスを開けずにスプリングが取り出せるのは便利ですね!

スプリング取り出し

メカボックスのネジを外すのですが上部の4か所のネジは前側2本はワッシャー無し、後方2本はワッシャー有りです。
組み込む時に注意して組み込んで下さい。

メカボックス上部ネジ

メカボックス内部です。
マイクロスイッチに専用トリガーです。
メカボックス内パーツを外し洗浄します。

メカボックス内部

ちょっと話は逸れますがこれが純正のシリンダーです。
超巨大な加速ポートが付いてます!
インナーバレルが短いのでこの様な仕様のシリンダーなのかと・・・。
シリンダーヘッドを付けると実際の排出エアー量はかなり少ないですね。

加速ポート付きシリンダー

軸受けを組込みます。
ORGA SUS420 8mm軸受け」 を使用し、しっかりと接着します。

8mm軸受

接着剤は固まる間にシリンダー周りを組込みます。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプの「Magnusシリンダーセット従来用」を組込ます。

Magnusシリンダー

ノズルは集弾性向上の為に「でんでんむしM4用」を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。

でんでんむし

純正ピストンはフルメタルTeethなので流用します。

純正品 フルメタルTeethピストン

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップには「BREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリス」を使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。

シリンダー周り組込

ギアは「J-Armament製18:1強化ギア」と給弾不良対策として「セクターチップ」を使用します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです

18:1強化ギア

軸受の接着剤が固まったらシム調整を行います。
スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
BREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリス」を使用し少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。

シム調整

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。

メカボックス内パーツ組込み

メカボックスを閉じたらスプリングガイドのベアリングを取り外します。
以前チューンを行った際にベアリング部の厚みによりMagnusスプリングでは引ききれない現象が発生した為です。

スプリングガイド

スプリングガイドを分解しベアリングを外した部分に樹脂製ブッシュをはめ込みます。

ベアリング取り外し

ORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用」をスプリングガイドに差し込みメカボックスに組込みます。

Magnusスプリング

メカボックスをロアレシーバーに組込み諸パーツを組みつけます。
最近はカスタムの定番となってきました「東京マルイサマリウムコバルトモーター」とスイッチ接点保護を手軽に可能にした「SBD」の組込みを行います。
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
これでテストドライブを行いロア周りのチューンは終了です。

サマリウムコバルトモーター

次にチャンバー周りのチューンです。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取出します。

チャンバー分解

インナーバレルはMagnusチューンの定番「Magnusバレル」を使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。

Magnusバレル

HOPラバーは「ORGA DIMENSION フラットHOP」を使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。

面HOP

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったらハンドガードを組込み室内での作業は終了となります。

完成

ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。






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この記事へのコメント
コメント失礼します。

ストックを外したいと思って色々調べていたらこの記事にたどり着きました。

今回記事の方では行っていなかったインサートバッファーリングのはず仕方と必要な道具など教えてもらうことは可能ですか?
Posted by cred at 2021年02月10日 17:55
ご質問ありがとうございます。
こちらの機種のバッファーチューブを外すには専用工具が必要となります。
バッファーチューブ内の固定リングを回す専用工具があるのですがまだ販売されておらず入手は出来ません。

ご期待に沿えるご回答できず申し訳ございません。
Posted by ORGA AIRSOFTORGA AIRSOFT at 2021年02月12日 12:50
アークタウラスのPDWストックに
入るバッテリーを探してるのですが
おすすめはありますか?
Posted by ケンケン at 2022年01月28日 11:13
お問合せありがとうございます。
バッテリーですが100mm程度までのスティックタイプでしたら収納可能です。
GB-0014M Option No.1 Lipo 20C 7.4V 900mAh 電動ガン バッテリー
等は配線を上手く折りたたむ必要はございますが収納できております。

以上宜しくお願い致します。
Posted by ORGA AIRSOFTORGA AIRSOFT at 2022年01月28日 12:04
「インサートタイプのバッファーリングの脱着には専用器具が必要でまだ流通していない」と拝見したのですが現在も流通しておらず一般消費者向けに販売や取り扱いは行っていないのでしょうか、また販売の目処等はありますでしょうか。
Posted by Nanami at 2022年08月18日 22:44
お問合せありがとうございます。
インサートタイプのバッファーリング用工具はまだ販売されておりません。
アークタウラス社に以前より専用工具等の一般販売の申し出は行っておりますが検討するとの回答のみで具体的な目途はたっておりません。
ご期待に沿えるご回答が出来ず申し訳ございません。
Posted by ORGA AIRSOFTORGA AIRSOFT at 2022年08月19日 10:01
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